モキチ・マーケティング・グループ株式会社
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創業者の想い

創業者「茂吉」の想い

覚悟をもって 未来への種を撒く。

モキチ・マーケティング・グループ株式会社 創業者 茂吉(もきち)。
20代で通信販売業に出会い、以来、通信販売企業の支援、
また、通信販売の異業種への応用展開を進めている。
そんな彼に、事業に賭ける想いを聞いた。

「本当にそうなのか」「何が一番大切なのか」
根底に流れる、本質を問わずにおれない性質

 よく響く声、強い目力、頭の回転の速さを物語るように切れ目なく発せられる言葉。初めて会う人にも、内側からにじみ出る“熱さ”は充分に伝わるだろう。しかしその熱さは威圧的ではない。初対面という壁をいとも簡単に取っ払ってしまう、大らかさと包容力を持ち合わせる。茂吉は不思議な人だ。誰もが彼を「茂吉さん」と呼ぶ。「茂吉」は、自身の会社を創業して以来、築き上げてきたブランドと言えるだろう。彼は、「物事の本質を見極める」「とことんやる」この二つを貫き積み上げることで“事業家・茂吉”という他にはないブランドを確立したのである。

 「物事の本質を見極める」その素地は、幼少期から培われていた。幼い頃から、父親の教育方針でテレビはNHKのニュースと大河ドラマしか見ることを許されなかった。中学生の頃には日常会話的に社会や政治に関する議論を父と交わし、物事に対する問題意識はかなり強かったようだ。

 「本当にそうなのか」「何が大切なのか」といった本質を突き詰める性質は社会人となり一層磨きがかかり、それ故に組織の枠組みの中でジレンマに陥ることも多かった。新卒で就職した人材関連企業ではトップクラスの営業成績を収めるも1年で自主退職、その後も服飾や不動産広告の会社でトップセールスマンとなるが、常にどこか満足できない自分がいた。

 そんな中、転職した広告代理店で、その後の道を決定づける出会いがあった。それは通信販売の「やずや」の担当になり、創業者・矢頭宣男氏の経営理念に触れたことである。早世した矢頭社長と直接会うことは叶わなかったが、年商数千万から数百億の企業に成長させた実績以上に、「本当に良いと思えるもの、他人様の商品ではなく自分の商品を扱う」という理念に感銘し共感を覚えた。矢頭宣男氏の著者や会社の経営計画書を読み込み、胸の内で矢頭氏と対話し、その想いを汲み取るうちに進むべき道が見えてきたという。「本当にやりたいことだけをやる」そう一念発起し、たった一人の広告代理店『有限会社茂吉事務所(屋号:茂吉商店』を立ち上げた。31歳、事業家・茂吉としての第一歩を踏み出したのである。

茂吉商店の代表として、職人仕立ての法被と雪駄をトレードマークに自己プロデュースを行なった。

「どん底の時に“自分の価値とは何か”を考えた」
正しく悩むことで、ピンチはチャンスにつながる

 「茂吉さんは極端」。周囲の人から、よくそう言われるそうだ。「自分の球を、その時もっている力で精一杯投げる」、それが信条。「自分の心で思い描いたことを、まずは“そのまんま”やってみたい。自分の考えを投げているから、失敗した時は100%自分が間違っているということ。他人の考えが入ると、球が変な方向に返ってくる。それだと反省も改善もしにくくなる」。独りよがりに聞こえなくもない。けれど、そうすることでピンチをチャンスに変えてきた。その自負がある。

 31歳で起こした会社は10年後、年商20億の会社へと成長する。しかし、最初から順風満帆だったわけではない。起業から数年後には赤字経営となり、借金も抱えた。「仕事が取れないのは、自分に価値がないからだ。ならば自分に価値を付けるしかない」。そう考えた茂吉氏は、他の代理店が決してやらない方法でクライアントへのアプローチを始める。

 例えば、仕事をもらいたいと思った遠方の会社の近くに1カ月間住み込み、毎朝欠かさず会社に出向いては社長や社員の話を聞き、提案を重ねた。そうして契約が取れた後も頻繁に足を運び、密な関係を築いていく。「他人や他社がやらないことをクレイジーに(熱く)やる」、それこそが自身の価値であり他者と競合しないための方法だった。「目的は良い広告を作ることではなく、クライアントの事業が伸びること。その目的達成のために何が出来るかをとことん考えました」。

 宣伝するだけでなく、事業の発展につながることは何でもやる。広告代理店の範疇を超え、1社丸ごとの“事業請負い”というスタイルを貫いた。「ただし、“宝”をもっている相手としか仕事はしません。掘れば掘るほど化けの皮が剥がれていく会社もあれば、掘れば掘るほど宝が出てくる会社もある。その宝を発見し、その宝を世の中に広めていくのが僕の仕事」。その仕事を続けた結果、年商20億、通販事業を一気通貫にマネジメントする他に類を見ない会社が出来上がった。

茂吉 ビジネスの流儀と信条

人の心を動かすのは目には見えない“価値”。
価値を見出し、人の心を掴むことが僕の仕事

 「僕が今までやってきたことは“価値を発見する”こと。それしかやってきてないとも言える。人は感情でモノを買います。心が動かなければ買わないわけです。目に見えるモノそのものの魅力もそうだけれど、それがあることによって心が動かされる、その目には見えない無形のものこそがそのモノのもつ本当の価値。大切にしてきたことは、“心を商う”という感覚。モノを売ることに成功した人というのは、つまりは心を掴んだ人。心の掴み方を知らなければ、求める結果を得ることは難しい。全身全霊をかけてモノの価値を見出し、見つけ出した価値という宝を磨き上げることをしてきました」。

座右の銘は、「深く穴を掘れ。穴の直径は自然と拡がる」。

これは、やずや創業者の矢頭氏が大切にしていた言葉。
深く一つのことを極めれば、周辺のことも自ずと広がっていくとの意。

 「僕はコンサルタントやアドバイザーではない」。茂吉氏は断言する。コンサルタントやアドバイザーを否定するつもりはなく、自身の名刺に載せている「心の商人」という肩書きがしっくりきているわけでもない。ただ、彼の考えはこうだ。「物事を正しく運び成功させるには、自分の身体が中心に入り込んでいる人間、つまり自らリーダーシップを取れる人間がいなくてはダメ。桃太郎がコンサルタントじゃダメでしょう。自らが鬼ヶ島に乗り込んでいかなきゃ」。

 モキチ・マーケティング・グループ株式会社とは何か。端的に言えば、世の中の課題解決になりうる価値を発見し、世の中に広めていく」ことを使命とするプロジェクトである。技術や資源、人やモノを一つにまとめ、その価値を最大限に生かしてマーケットに提供することが茂吉氏の役割だ。「ゼロからの始まり。ここから正しい“1”を作らなければいけない。正しい1ができれば、それが10や100になる。正しい1を作るには覚悟を持った人間のエネルギーと、全体をプロデュースし、マネジメントする力が必要。」

 茂吉氏が描く未来図には、これまでのビジネスの経験と築いた人脈、そして新たに出会う“宝”をもつ人々の協力が不可欠だ。
 「本質を追う人は、働くジャンルが違っても響き合える。そういう人たちをたくさん巻き込んで正しい手法で事業を成功させたとき、自分も、自分と共に歩んでくれた人も一流(本質を分かる人間)になる。成功までのプロセスを共に歩み、5年経ったとき『見晴らす風景が変わったなぁ』と皆で感じたい。生き甲斐と働き甲斐が同時に実現できる世界を築きたいのです」。

 さらに茂吉氏は言う、「がっちりと握手できる人と仕事をしたい」。差し出される手はかなりの熱を帯びている。ある人は熱すぎると感じるかもしれない。しかし、世に広めたい宝、そして熱き想いをもつならば、その握手は思ってもみなかったビジョンの幕開けとなるかもしれない。


インタビュアー・文/井上智香子
撮影/大野金繁

                                 『茂吉商店』新聞より